なげやりろぐ

フテイキコウシン

 ふと思い出した

今日は五つ違いの弟の誕生日。


ここに書くようなことではないが、いろいろあってかなり長い間連絡を取っていない。
こちらから連絡を取ろうと試みたことはあるけれど、先方の希望で電話番号は公開していないと言われそれっきり。
手段がないわけではないけれど、あえてそこまでする理由も見つからない・・・


お互い誕生日なんて今更な年ではあるけど、幼い頃はそれなりに何かしら行事めいたものをやっていたような記憶がある。そう、10代前半の頃かな・・・
ヤツはワリと気のきくやつで、ワタシの誕生日をしっかり覚えていて自分の小遣いを使って何かしらプレゼントを用意していてくれたものだ。
それに引き換え自分と来たら・・・
せいぜいスナック菓子のおまけについてきたヒーローカード(今で言うところのトレーディングカードの元祖かな?)の中で、自分が気にいらないヤツやダブってるヤツを見つくろってあげたくらいの記憶しかない。それでも喜んでくれたから良かったけど、いま思い起こしてみるとしょーもない兄貴だったな。


仕事が決まって所沢へ落ち着き、1年過ぎてようやく見知らぬ土地での生活に慣れ始めた頃だったか、学校が休みになったら遊びに来いよと電車賃を送って待ち合わせた駅でのこと。
とっくに到着しているはずなのになかなか行き会えず、どうしたのだろうと心配しかけたその時、急に声を掛けてきた長身の男。
わずか一年でこうも変わるものかと我が目を疑ったものだった。
以前の幼さはとうに消えて身長はワタシと同じ183cm、野太い声で「にいちゃん」と呼ばれた時には本当にビックリしちゃったよ。


自分と同じ工業高校を卒業し、機械科卒だったヤツは群馬の富士重工へ。
その頃ワタシは先の見えないサラリーマン勤めにうんざりしてUターンし、地元の電気店でサービスマンをしていた。
一年もたたない頃、仕事中の事故で指先を失うという労災事故に見舞われたと聞きアラこれはエライこっちゃと家族中がてんやわんやの大騒ぎしていた頃、当の本人はあっけらかんとして、保険金がおりたからラッキーてな調子でその金で車を買って帰省してきやがって・・・自分はまだ車持ってなかったってぇのにうらやましいヤツめ。

その半年後、自分はようやくセコハンのカローラを買ったけど車検前に廃車にしちゃったっけ。


いろんなしがらみや体調のこととかあって実家のほうは任せっきりにしてしまって申し訳ないと思ってはいるけど今は嫁さんと子供に囲まれて少なくとも自分よりは幸せなんだろうからそれくらい甘えてもいいよね。


なんかまとまりのないことを書いてしまったけど、そしてコレが目に触れることもないだろうけど、なんとなく・・・ね。


兄貴も自分もアテにならんから苦労をかけるけど、これからもよろしく。
・・・そして誕生日おめでとう。